2025/01/16
肌寒い中動物園へ行ってきた。千葉県市川市の端の方にある市川市動植物園というところにずっと行ってみたくてGoogleマップ上で眺め続けていたのだが、昨日の夜彼氏に明日デートで行こうじゃないかと非常に魅力的な誘いを受けたので急遽行くことに。
朝のうちに犬の散歩を済ませ、11時半に家を出る。目的地周辺には見た限り梨園ばかりで飲食店がなさそうなので、乗換駅でさっとラーメンを食べる。ラーメン屋の店内の様子が山小屋のようで、なんだか外は雪のような気がしてくる。今日は冷えるので最大限の暖かい服を着てきた。いま外に出て雪山だったとしてもある程度はしのげるだろうか。濃い緑色のふわふわのファーが内側にみっしりと敷き詰められた風を通さないジャケット。とても可愛くてお気に入りだが、雪山へ行くにはおしゃれすぎるかも。この服は袖の部分がほつれているのが気になっていたけれど、この間フリマで買った200円のブローチで留めたらとても快適になった。袖のファーに半ば埋もれた鳥のブローチが草原を飛んでいるように見えなくもない。

ラーメン屋の扉を抜けるとそこは雪国だった、わけはなく寒風が吹きすさぶ千葉の街だったのでバス停を探してさまよう。マップ上でバス停を指し示すピンの場所へ行くとパチンコ屋だった。ここからバスが出たら面白いだろうが、実際はそんなことはなさそうなので駅の反対側に抜けて無事目的のバスを発見。車窓風景をひたすら眺めながら移動。バスってやっぱり街が近いのと段差でふわっとする感覚が面白くて好きだ。でかい家、でかいコンビニ、でかい幼稚園などを見ておしゃべり。彼氏とは10年近く一緒にいるけど話すことが尽きない。何を話したか一切思い出せないが。忘れちゃうから話が尽きない可能性があるな。毎回新鮮に面白いからお得かも。
バスの終点で降りるとなにもない坂道の途中のようなところで、ここどこなの……と思う。お出かけの醍醐味ですな。地図を見ながら枯れた梨園の間を通る坂道を抜けて行く。梨の片手間で育てているような畑やみかんの木、廃屋、立派な農家の家など、意外と見応えがあり面白い。人気はまったくなく、やたらとうるさい鳥がギャアと叫んでいる。人より鳥が多い地域では鳥の声も大きくなるのだろうか。唯一すれ違ったのはトラクターに乗ったおじさんで、梨園の小さな入口へ吸い込まれていった。
15分ほど歩くと物々しいうさぎのモニュメントが道の真ん中に置かれており、どうやらこの先に動物園があるらしい。どんぐりがたくさん落ちている道を進んでいくと本当に開いているのか不安になる入場口が現れ、恐るおそる券売機でチケットを買うときちんと入口が開いていた。
小さな園だが人も少ないので快適。入口のすぐ近くにあるふれあいゾーンへ行くと、いきなりヤギが歩いていた。ヤギって好きだから嬉しい。角があり、草を食べ、頭突きをし、崖を登るなんてかっこいいではないか。すれ違いざまに撫でさせてもらった。ゴワゴワ。

ポニーやアルパカ、小さな猿やレッサーパンダ、珍しいオランウータンなど思いの外いろんな動物がいたが、一番見られて嬉しいなと思ったのは巨大なホルスタインだった。ものすごく大きくて私より背が高く、柵を優に超えて顔をこちらに向けている。私は牛も好きなんですよね。牛ってほぼ犬だから。農場とかで牛と犬が一緒のところで寝起きしてても犬が牛に蹴られたりしないのは、牛が優しいかららしい。彼氏が牛の眉間を撫でていたのを見て自分もやりたくなったが、まごまごしていたらそっぽを向かれてしまった。再挑戦して成功。牛の優しい目。ゴワゴワ。

動物園の横には大きな公園があり、そこにある温室を見に行こうと歩く。林の中の遊歩道を進んでいくとバラ園が現れ、そこには小さな川が通っており、辿っていくと湿地のようなエリアにたどり着く。動物園もこの公園も良いな、と思ったのは禁止が緩やかなところ。動物園では危ないところに「ここに触らないでね」と書いてあるだけで柵や鍵がかかって遮断されているわけではないし、川の近くには釣りや虫取りをしていいですよと書いてある。唯一強い禁止をしていたのは猫への餌やりと野生のたぬきにさわるなと言う看板で、「猫は勝手にもぐらなどをとって食べています」「たぬきは触らないで、触ったらすぐ消毒して」と書いてあった。猫への餌やり禁止をこのような理由で説得されたのは初めてだ。もぐらをくわえている猫の写真まで添えられている。この写真が撮れたときは嬉しかっただろう。

湿地帯を抜けていくと開けた場所があり、思っていたよりも大きな温室が現れた。無料で入れるのにとても立派で、温室マニアとしては嬉しい限り。温室あるある言います、滝がある。入ってすぐはサボテンや多肉植物のエリア、扉をくぐると熱帯植物のエリアになっている。私たち以外には誰もおらず、おそらくそんなにたくさん人が来るような施設ではなさそうだが、植物がとても良く手入れされている様子でしおれているものは一つもない。一つ一つの植木が大きく充実した幹をしており、葉もよく茂って十分な水分を抱えていないと生まれないツヤを発している。温室で見られると嬉しい植物の第一位はタビビトノキで、これは天井の高い大きな温室でないと見られない。ここの温室には立派なタビビトノキがあり、人もいないのですぐ近くまで寄っていって根本の様子や下から見上げたときの大きさを存分に味わえて満足だった。行きづらい場所ですが、良い温室なのでおすすめですね。




温室を見終わってもう帰ろうかと思ったが、まだ時間があるので近くにある大慶園を覗くことにする。ここもずっと行きたいと思っていた場所で、まあ平たく言うと大きなゲームセンターである。再び林を抜けて霊園の横を通り、坂を下ったり登ったりして10分程度で到着。とても広い敷地の真ん中にバスケコートがあり、その横にはなぜかヘリポートもある。そこを取り囲むようにいくつかの建物があり、入ってみるとクレーンゲーム、スロット、メダルゲーム、エアホッケー、卓球場、カラオケ、バッティングセンター、ゴーカート、ビリヤード台など、おおよそゲーセンにあるようなものがすべて揃っている。一日かけても遊びきれないよ!と思ったので今日は下見と割り切って見学させてもらう。とにかくいろんな筐体がたくさんあり見てるだけでも面白い。遊戯王の魔法カード、封印の黄金櫃をモチーフにしたティッシュケースがプライズのゲームがあり、ほしかったが取れず。まだほし~。メルカリで買おうか迷っている。


一通り見学を終えて喫煙所で一服してから帰ることに。屋外のバスケットコートの横に灰皿があり、近くのベンチに腰掛けてタバコを吸う。ここはとにかく椅子がたくさんあって良い。椅子がたくさんある場所というのは、何もしない人を受け入れてくれる雰囲気がある。椅子は座るだけでそこにいていい理由になる。もっと光を、もっと椅子を。

再び梨園を抜けてバスに乗って帰宅。次に来るときは秋が良い。梨を買ってゲーセンへ行き、勝った人には梨をあげよう。