2022年2月
たまに外に出ると、いつの間にか日が伸びたことや太陽の暖かさに驚く。世界がめちゃくちゃになっていても季節はゆっくりと移ろっていて、それがありがたいような、少し突き放されているような気分になる。
以下、2月の日記です。
初詣
1月のうちに行けなかった初詣へ。Googleマップ上で適当に見つけた神社に向かうことにした。今年は埼玉県の鳩ヶ谷にある氷川神社に行った。
鳩ヶ谷駅、ヤバすぎる……。
駅から少し歩いて到着した神社はとてもきれいなところだった。境内はそこまで広くないもののよく手入れされていて、大きなくすの木が静かに枝を揺らしていた。
おみくじは末吉で、「着飾ることにばかり気を取られて本当に大切なことを見失うなカス」と書いてあり、めちゃめちゃ見に覚えがあったので震えた。
去年の後半頃から転職を機に精神状態がみるみる回復し、「おしゃれって楽しいよね」という気持ちが息を吹き返したのでどんどん服を買っていた。運良く在宅勤務をさせてもらえる環境があるので、オフィスカジュアル(死すべき文化)という規定を考えず自分が好きな服、心地良いと思える服を色々と試せたのはとても良かった。今年は去年の学びを活かして好きな服やブランドの意思に同意ができる服をきちんと取捨選択して適切に消費活動をしたい。この日は帰ってから被服費を管理するためのスプレッドシートを作って今年の被服費を入力した。自分のこういう素直なところ、結構好きかも……。
買った服
2月にはずっと買ってみたかったブランドの服を買える機会があって嬉しかったので見てください。
▼ゴルチエのスカート:
ゴルチエのショーの迫力とか不気味さが好きでなにか一着ほしいな~……とずっと思っていたので、本当に嬉しい……。派手さのないタイトな黒いスカートだけど、サイドにジッパーが付いていて開けるとスリットが入るようになっている。シルエットがかっこよくてとても気に入った。もう少し暖かくなったらジッパーを全開にしてピタッとしたトップスを合わせたい。
▼Paloma Woolのパンツ:
包み紙の色が絶妙なピンク色で可愛かった。生まれたてのパンダとか、犬のお腹みたいな色……。このパンツはHuellaという商品名で、スペイン語で指紋(もしくは単に紋)とかわだちとか跡のことを指す言葉なんだけど、これはなんだろうね……。指紋かな?波紋のようでもある。既にたくさん着てるんだけど、意外とどんな色のトップスにも合わせやすくてすごく気に入ってる!
▼Pheenyのトップス:
この服を見た瞬間に「これって私が小さい頃に湘南の国道沿いとか海岸の近くのトイレから見ていたような原風景じゃないの……」と思って急いで買った。まだ試着しかしていないけど、柔らかい生地が気持ちよくて、春になったらいっぱい着たい!
自分にとって納得の行く消費
最近良く考えていること。この間Jacquemusのインスタストーリーを見ていて特に思った。
あたしゃ先日のストーリーを見て今年ジャックムスのアイテムを買うと決めたよ pic.twitter.com/KicO1JpOiP
— 🌱楽園🌱 (@paraisoparami) February 22, 2022
ブランドにとってこういった姿勢を示すことって損を生むことにも繋がるのに、「私はゲイとして若い世代のために自分がお手本となること、一つの愛の例となることがどれだけ大事かをわかっている」「あなたは美しいということを忘れないで」と明確にメッセージを送れるのってものすごく重要で素敵なことだと思う。できるならこういったブランドにお金を使いたい。プロダクトもイケてるしね。
最近Twitterを見ていると色んな人が消費における正解を求めていて、ちょっと嫌だな~……と思うことが増えてきた。このパーソナルカラーの人はこの品番のこの化粧品で、ここのブランドがプチプラでコスパが良くて、このお店がおしゃれですまとめ~みたいな話で溢れていて、自分もついそういったものばかり眺めてしまう。特にSNSだとそういった投稿に対して「いいね」の数が可視化されてしまうので、(そうなんだぁ……)とぼんやりそれが正解という認識が刷り込まれてしまう気がする。確かにおしゃれな人がおしゃれといっているものっておしゃれに違いないんだけど、それをそのまま買うことって結局反射で消費をしているに過ぎず、表面的に反応を返しているだけで、自分の内面で心が動いているか?ということを無視しがちになっている。
結局は「自分がいいね」と思うかどうかだよね、というめちゃつまんない結論だが、それをもっと大事にしたいなと最近は思うようになった。「いいね」と思うものに自分や身の回りのものをチューンさせていく過程で少しずつ自分が変化していくことを楽しみたいし、自分にしっくり来るものを選びたいし、色々試したけどやっぱりダメでしたという経験で審美眼は磨かれていくはずだと信じたいので、そのようにします。
自分の手の届く範囲で納得のゆく選択をすること、なるべく良いと思えるものにお金を使うという意味合いで、早速先日UNHCR経由でウクライナへの募金をしてみた。
カード払いやコンビニエンスストア払い、ペイジーの利用などいろいろな支払い方法が選択できて驚いた。簡単にできるのはありがたいことね。
こういった募金したことを表明することで周りの人間がプレッシャーに感じたりしないといいなと思う。私のできる範囲でできることをしたに過ぎないので、関心を持つこと、心のなかで祈りを捧げることも同様にできる範囲でできることをしているといえるので。
今年は少しふるさと納税の割合を減らして、こういった難民支援の定額寄付や動物保護の募金にお金を払いたいなと考えている。
今気になっているのはTwitterでフォローしている人がやってると言っていたコアラの養子縁組になれる寄付……。
https://portstephenskoalas.com.au/adopt/
この画面何!!!!!!!かわいすぎる!!!!!!!!
コアラと養子縁組になるとそのコアラの背景ストーリーと証明書が届いて、3ヶ月毎に写真とビデオが送られてくるんだって。良すぎ。
こんな感じで良すぎ情報を教えてくれる人もたくさんいるから小言を言いつつもTwitterはやめないと思う。好きだからね。
2月の初めて
メルカリに出品をしてみた
4月中に引っ越しをすることに決めたので、着なくなった服とかをちまちま出品している。ものが減るしちょっとお小遣いにもなるしいいね。売れていないものも出品しっぱなしにして、引っ越し直前まで売れなかったら捨てればいいし気楽な感じ。
初めての鈴懸
鈴懸で初めてお菓子を買った。日比谷ミッドタウンの地下の店舗へ行ったが、平日なのに行列が絶えなくてすごい。いちご大福と草餅を食べた。美味しかった……。
いちご大福は白あん派なので今まで銀座甘楽が一番好きだと思っていたが、鈴懸の餡はかなり滑らかなこしあんで好みだった。鈴懸へ寄った帰りにちゃっかり有楽町の甘楽でもいちご大福と豆大福を買って食べ比べしたけど甲乙つけがたい美味しさ。好きなものが増えて嬉しい。
初めての茨城県霞ヶ浦
彼氏のお母さんが「いつでもうちの車を使っていいよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えて車を借りて茨城県までドライブをした。地図を見ていたら大きな湖を見つけたので、そこまで行って湖畔を散歩をした。
とても静かで見晴らしがよく、いいところだった。
歩いていたら神社を見つけたので参拝。
強風でお供え物のせんべいが飛ばされていたので拾って元に戻しておいた。
管理してくれてる人へ、もう少し重いせんべいの方がいいみたいです。
帰りしなに道の駅で地元の企業が作っているらしい半生そば、手作りジャム、手作り調味料などを入手して早めに帰り、居酒屋でさっと夕飯を済ませて帰宅。
久しぶりに沢山歩いて太陽の光をたくさん浴びたのでその日の夜はよく眠れた。地味なデートだが、こういうのが一番好きかも……。
車が欲しいと思っていたけれど今度の引越し先は彼氏のお母さん夫婦の家の近くでいつでも車が使えるので、やっぱりいらないかも……?彼氏母夫婦は「車なんてお金がかかるから自分で持つもんじゃないよ」といっているが、自分たちは車を2台持っているのでそのせいなのではないか。私は名探偵だからわかるんだ。
少しずつ春が近づいてきて空気の匂いが変わってきた。冬って長くて暗い気持ちになるけれど、突然ではなくゆっくりと終わっていくところが優しい。明日は引越し業者がうちに来て見積もりをしてくれるらしい。新生活の足音も聞こえ始めてやや落ち着かないが、やるべきこと、できることを一つずつしていくぜ。応援たのむ。