2022年4月
4月はとにかくばたばたしており具合が悪かった。
終わって嬉しい月は中々ないが、今年の4月は終わってくれてホッとした。
以下、4月の記録です。
引っ越し
引っ越しをした。本当に引っ越しって最悪。引っ越しのアンチです。何をしてても頭のリソースの数%が引越しのことに割かれている感じが、嫌……。
なにかやるべきことがある時、大体前倒しで余裕を持って完了させる事が多い。というかやるべきことがたくさんあるとかなり注意が散漫になってしまい落ち着かないので、できることはさっさとやらないと何も手につかなくなってしまう。でも引っ越しってさあ、事前にやること多い割に結局当日にならないとできないこととかが多いし、引っ越した後じゃないとできないことも多いし、もう本当に嫌いなんだよね……。気もそぞろですわ。
とはいえ新居のインテリアを空想するのは楽しかったし、今回はパッキングを引越屋さんに頼んだので比較的準備は楽だった。
引越し後の家は前の家より少し広くて、なんと自分の部屋が持てることになり、とても嬉しい……。
前の家は2LDKで、リビング以外はパートナーと共用だったのだが、これが存外ストレスだった。彼は全く感じていないようだったのでまあそれは良かったのかもしれないが、だからこそ話が通じず、それが辛かった。以前知人が「パートナーと過ごすことによって自分はこういうものが嫌だとか、好きだとかの輪郭がはっきりとして、それによって自分のことを知った部分がある」と言っていたのがよくわかった。
次の私の部屋は小さいけれど、大きな机をおいた。仕事をして、ビーズ細工や読書をして、ささやかな可愛いものを置くぐらいのスペースはある。自分ひとりの部屋だ!一人暮らしを始めた頃、「この家のすべての空間が私のものなんだ」ということがすごく嬉しくて、部屋を見回しては満足感に浸っていたことを思い出す。私の実家は大家族だった。どこにいても人がいて、自分の部屋にも兄弟のものや家族で使うものが置いてあることに息苦しさを感じていたので喜びもひとしおだった。
少しずつ居心地の良い家にしていこう。
王子の思い出
引っ越す前は北区の王子というところに住んでいた。とてもいい街でした。
駅を出たときの風景がなんとなく漫画に出てくるような東京の街という感じがして、そこが好きだった。北口を出るとまず広めのバスロータリーとマックが目に入って、都電荒川線の線路、ボウリング場とゴルフの打ちっぱなしが入っている商業施設(屋上に大きなボウリングのピンの模型が飾られている)、花屋、スターバックス、パチンコ屋、ガラス張りでよく空を映すビル、コカコーラの看板などが見える。
反対側の改札はなんと飛鳥山公園という山上にある大きな公園に直結している。私の生まれ育った街では改札からペデストリアンデッキを通って大きな商業施設に直接行けたが、王子は直接山に行ける。イカすぜ……。みなさんの育った街にはありましたか?ペデストリアンデッキ……。私はあれを地方都市の特徴の一つと捉えており、なんとなく好意的です。
飛鳥山公園はとても緑が多く、電車に乗ったときに季節ごとの山の木々の様子を見られるのが好きだった。近くのたこ焼き屋さんでたこ焼きを買ってベンチに座って食べたり、公園内の小さなお店でかき氷を食べたり、早朝に温かいお茶を持って散歩をしに行ったりした。
駅のすぐ近くのパーソナルトレーニングジムに通っていた。雑居ビルの3階にあったのだが、1階が中華屋で、「なんか一階が中華屋の雑居ビルに入ってるジムへトレーニングをしに行くのってバトル漫画の主人公っぽいな……」と気に入っていた。
王子で特にお気に入りの飲食店がいくつかある。
一つは山田屋という大衆居酒屋で、広い店内で適度に隣の席との距離があり、ざわざわしているが居心地のいい店だった。一人で来ている人が多くて、みんな新聞を読みながら飲み物と小さなおかずをつまんだり、ただぼんやりと瓶ビールを飲んだりと、各個人が適当に自由に過ごしている様子が見られるのが好きだった。今は建物の老朽化で一時的に休業しているらしいが、一応休業期間は1年半と決まっているらしい。また開いたら絶対に行きたい。一人で本を読んで、ビールとちくわの煮物、エシャレットを頼むんだ。
石鍋商店というくず餅やさんも好きで、くず餅以外にもよくあんみつを買っていた。ここのあんみつは寒天の歯ごたえがあってみずみずしく、求肥も餅屋だけあってとてもおいしい。あと蜜を白蜜と黒蜜とから選ばせてくれる。私は専ら黒蜜派だが、たまに白蜜を食べると口当たりの軽さが美味しいなと感じられて好きだ。
Greedy Fox Burgerというハンバーガー屋さんが近所にあるとかなり嬉しいうまさで週末のランチに良く利用していた。パテのひき肉がかなり粗挽きでバンズがブリオッシュ系の甘みのある生地ですごく美味しい。錦糸町と両国の間にあるShaketreeというハンバーガー屋さんが大好きなんだけど、なんとなく系統が近いのではないでしょうか。
他にも王子のお気に入りのパン屋(バゲットと何気なく売っているクッキーがうまい)や東十条の家族経営の雑な中華屋、十条の薄暗くかなりうまいパレスチナ料理店、赤羽のローカルベトナム人のたまり場となっているベトナム料理店など、家の近くにお気に入りの場所がたくさんあった。そこまで大きな理由なく王子に住んだが、好きな街になった。
最後に街一番のお気に入りスポットを……。王子神谷駅の出口すぐのところにある謎の噴水です。
なんか……どこと言っていいのか説明が難しいんだけど、王子神谷駅の出入り口とコンビニの間に挟まるように存在していて、その唐突さ、意味の無さがすごく好きだった。街の余白に惹かれる。私が何気なく生活している間にもこの噴水はこの不思議な魅力を持って湧き続けているのだと思うと、すごくいい。
4月の初めて
高校からの友だちと三重県へ旅行に行った。
鳥羽水族館でイロワケイルカの赤ちゃんが生まれたというニュースを聞いて、イロワケイルカ、見たい……。となったので友だちに付き合ってもらった。ありがとう。
初日は伊勢うどんを食べて、伊勢神宮を参拝し、赤福と伊勢海老を食べた。食べてばっかりだなあ。
初めて伊勢うどんを食べたが、ふわふわしておりとても美味しかった……。私はお蕎麦が大好きな一方でうどんのことを軽視しがちである。一番尖っていた頃は香川県に行ったのにうどんを食べなかった。なぜ尖る?
その日は雨が降っていたのだが、雨の伊勢神宮は一層神聖な雰囲気で、「これは神様、いますわ……」という気持ちに。
伊勢神宮は静かで広大で緑が多く、冷たい空気が心地よかった。
伊勢海老もまたとんでもなくうまく、私の中でエビ全体の評価が上がった。あんまりぷりぷりしたエビが好きではないのですが、伊勢海老やロブスターなどの繊維質で肉付きのいいものはうまいですね。
しかしまあこの三重旅行の頃が一番仕事のストレスと体調不良が重なった時期で、伊勢海老のコース料理を結構な量残してしまった。どれだけストレスが溜まっていたかというと、昨年の2月から1年以上禁煙していたのに、心がヤバすぎて喫煙習慣を再開してしまったほどだ。ちなみにまだ吸い続けてるし、そのことで落ち込んでいる。やめたい……。
二日目は鳥羽水族館へ。すごく良かった……。
入ってすぐのところにある大きな水槽がとても綺麗だった。水が映す影がきれいで好きだ。
イロワケイルカを見た。
ちゃわいい~~~~。あんたたち、おしゃれじゃない?!自然にこんな模様になるのが不思議で、すごくきれいだった。泳ぎがすごく早いのに体の動きが少なくて、泳ぎ、ウマ……でした。
水族館自体も広いうえにかなりの種類の生き物がいて、ほぼ半日休憩無しでウロウロし続けてしまった。面白い水族館だった……。
一緒に行った友だち曰く、マナティとジュゴンを同時に見られる水族館は貴重らしい。私はマナティのことが好きになりました。ほとんど泳ぐ気を感じられず、水中を漂って壁にぶつかったら手で押し返して別の方向へ漂っていってた。おおらかね……。
水族館のお土産屋さんが大好きなので鳥羽水族館でもしっかりチェックした。色んな種類のサメが書かれているマグカップを買おうとしてやめた。水族館で買う必要のないビーズのブレスレットと、イルカの栞を買った。
いつもブログを書こうとすると意外といい月だったなと思える。4月は本当にしんどくて具合も悪くてずっと吐き気がしていたのだが、まあひとまず終わったしいいか……。引っ越しも旅行もできたし。4月の後遺症で今日までブログが書けなかった。仕事、というか新しい上司との折り合いが悪く苦労ばかりしている。クソが……。上司だけが悪いわけではなく制度の問題も絡んでいるし会社のことなので詳しく言えないのが残念である。これから良い関係性を築いていけたらいいのだが、それより先に私が一旦長期休みを取るのもいいかなと思っている。やっぱり私って自分の国の王だから、王が元気じゃないと国勢が危うくなっちゃうわけ……。もう5月も残りわずかだが、王はゆったりと過ごそうと思っています。みなさんも疲れたらどうぞご自愛くださいね。では。
2022年3月
今読んでいる本で幸田文が「三月は芽が現れ出る月、気鋭の月である。」と言っているのだが、私は3月に入ってからとにかく眠く、ぼんやりとしていた。仕事中は水の中にいるように全てがもや~っとしていて、週末に楽しく遊んでいるときだけ水面に顔を出して大きく息ができているようだった。まあ息ができただけ良いか。
以下、3月の日記です。
初めての出勤
転職してから初めて会社へ行った。今年度から上司が変わったので新上司との顔合わせランチのために久々に自宅以外で仕事をした。
ウルフギャングをおごってもらった。
ステーキサンドを食べた後にエベレストのようなパフェを食べた。でかい!うまい!最高!
ほぼ初対面の人と久しぶりにご飯を食べたが、新鮮で面白かった。Web会議ツール越しよりやっぱり話しやすいですね。みんな立体的だし……ラグもないし……。ここ数年でだいぶ慣れたが、Zoom越しの会話って常にトピックが一つに絞られるのが微妙に居心地が悪い。会話って収束と発散があるのが面白いし、そのランダム性に惹かれるのだろう。
オフィスで仕事をしていたらたまたま居合わせた同僚と話をする時間があり、それもかなり楽しかった。人との会話、たのし~。知らない人と親密になっていくあたたかさに久しぶりに触れた気がする。まばゆい……。たまには気分転換に出社しようと思えた。
お友達と遊ぶ
高校からの友だちとマリアージュ・フレールのランチコースを食べに行った。
お茶を使ったお料理二品+デザートに大きなポットに入ったマリアージュ・フレールのお茶が選べるコースで、とても満足度が高かった。鯛のポワレ的なものをメインでいただきました。
お茶は多分100種類以上あったんじゃないかな……。メニューにかなり小さい文字でみっしりと書かれていたので、思わず読み込んでしまった。結構悩んだけど結局「やっぱ私って王だからさ……」という理由でエンペラー・チェンヌンという皇帝の名前がついた燻製茶を選んだ。燻製茶というものを初めて飲んだが、香りはたしかにスモーキーなのにお茶自体には癖がなく、とても美味しかった。
後からエンペラー・チェンヌンのことを調べたところこれは古代中国の神話に出てくる皇帝の一人、神農皇帝のことなんだって。昔々文化が生まれる前の中国は半人半神の皇帝が治めていたとされていて、神農皇帝は医療と農耕を広めたとされているそうです。神農皇帝は自分でいろんな草を食べたりして毒草かそうでないかを体当たりで確認していたんだって。体は透明で毒草を食べると体内が黒くなるからすぐわかったらしい。便利すぎ。
久々に会った友だちと本当に他愛もない話をしてとても癒やされた。よく知った人と話す安心感、軽やかな快適さ、楽しさは何にも代えがたい。最近はだいぶ減ってしまったが、食事ってこういう交流のある行為だったよなということを思い出した。好きな人と話すと自分の人格がのびのびとストレッチをして自分の好きな面が顔を出してくれるように思える。人格は平面ではなく立体なんだろう。自分では全体を見ることができないのが難儀で、複雑な形をしているかもしれないし、思ったより単純かもしれない。
デザートのレモンタルトが酸っぱくて皮の渋さも感じられて、とっても美味しかった!
ランチの後は銀座シックスをパトロールした。友だちと一緒にこういうところに来るのが久しぶりだったので、これもとても楽しかった。マルジェラのタビブーツの実物を見たら、偶蹄目の足のようですごく可愛く見えた。どの店も春服を取り扱っていて明るい気分になった。きれいな色の服を着て私も春を呼び込みたい。
別の日に前の会社の友だち二人と下北沢へ遊びにいった。
珉亭でお昼ごはんを食べた。ピンクのチャーハンはみんなでシェアして、山盛りのかた焼きそばでお腹いっぱいに。美味しかった~……。二階席に通してもらったんだけど公民館みたいなお座敷でかなりくつろげた。
この日会った二人は新卒で入社した会社の同期で、私は転職、もうひとりもその後転職、最後の一人も転職活動中と全員会社を離れようとしていて、ウチらって似た者同士なんだね……としみじみした気持ちに。どんどん環境を変えていっちゃお。
突然ですがこの日は真っ青で袖の部分に蘭の花がプリントされている可愛いニットを着ていたので見てください。
珉亭でランチをした後はずっと行ってみたかったメキシコ雑貨店へ。
ぎゃわいい!!店内は壁一面に手作りの十字架がかけられていて、グアダルーペのマリア様の像やアクセサリーが所狭しと並べられていた。小さなお店だけど入店制限をしていて5人までしか店内に入れないので、むしろゆっくりと見られて良かった。
この日はプラスチックで作られたミントグリーンのマリア様の像とネックレス、シルバーのリングを購入。
家の中で最も祭壇っぽいところにいてもらうことにした。素敵ね。
どの商品もそこまで高くない手頃な価格で全員で爆買いしてしまった。引っ越したらまた雑貨を買いに行きたい……。
その後は近くをうろついて「下北沢ってどこの通りがトロの部分なの?」「意外とバンドマンみたいな人がおらん」とブツブツ言っていたら雨が降ってきたので、トロワ・シャンブルへ駆け込んだ。
席についてからみんな雑貨屋で買ったものを取り出して眺めたり、アクセサリーを身につけたりして幸福な時間だった。これが私の買ったリングです。かわいいでしょ~。
喫茶店では話がかなり盛り上がり、15時頃に入ったのに閉店の20時までいてしまったし、ブレンドコーヒーは100杯おかわりした。SNSではできない話が一番おもしろい。書ける範囲では「マウンティングしてしまうおじさんがなぜ後をたたないのか」という話が面白かった。マウンティングをしてしまう人は順位をつけて自分が上にいることでしか関係性や自分の幸福を認識できないのではないか…?言った旨を話し合った。まあ一概には言えないと思うが、いろんな社会の認識方法をしている人間がいることは忘れてはいけないね。おじさんだからと見限ってしまうのも良くない。
この日も酸欠になるほど話をして、自分の中でもやもやしていたことを話せたし、人の考えが聞けて面白かった。最近は人と会うことが減った代わりにSNSを見る時間が増え、知らん他人の思考とかニュースをたくさん目にしてしまうわりにそれに対する考えを表明する機会がないので、なんとなくもやもやすることが増えた。絶対見る時間を減らしたほうが良いですね。意識的に離れよう。
喫茶店を出てからヤム邸でカレーを食べた。
この日はよもぎのドライカレーとたけのこのキーマカレーをあいがけにしてパクチーをトッピングした。滋味なり……。薄暗い店内と高い天井が気持ちよく、居心地のいい店だった。楽しい日だったな~……。また酸欠になるほど話したい。
Chewy Cookieを求めて
アメリカのクッキー!という感じのビショビショなクッキーが好きなんだけど、意外と見つからない。
近所のパン屋で売っているクッキーがかなりうまいんだが、少しビショ感が足りないしもうすぐ引っ越してしまうのでChewy Cookie探しの旅を小規模にしている。
今月は銀座シックスの地下にあるBen's Cookiesを試してみた。
チョコレートがチャンクどころでなくデッッカい塊で入っていてすごく美味しかった。しかしこれはChewyと言うよりソフトなクッキーという感じでカントリーマアムみたいな食感だった。もう少しねっちりとした味わいが好みなので、まだ旅は続くでしょう。
3月の初めて
親知らずを抜いた
大学病院へと抜きに行った。
特に急いで抜かなくても良い親知らずだったが、生えかけの歯が少しだけ表面に顔を出している状態で奥歯の横に大きな窪みができ凹の字のようになってしまい、食べ残しが入ったり将来的に虫歯のリスクにもなり得るとのことでまあじゃあ早く抜くか……ということで抜いてもらった。
抜歯自体はかなりスムーズに終わった。カウンセリングしてもらった先生とその先生の上司が二人体制で施術をしてくれたんだけど、カウンセリングしてもらった先生のほうが若手だったらしく「今日は僕がやってみたことのなかったタイプの抜歯だったから上司にやってもらって勉強させてもらおうと思ったんだけど、なんか上手すぎてめちゃ早く終わっちゃったからよく分かんなかったね……」みたいなことを言ってて笑った。また別の機会に勉強できると良いね。
抜いてもらった歯を見たらめちゃくちゃ「歯!」という感じの形をしていて面白かった。数日前に見たシモーネロシャの歯のピアスはかなりリアルだったんだなと思った。
初めてのブルガリ
長い間ぼろぼろのバレンシアガの財布を使っていたのを買い替えた。
ずーっとほしいと思っていたブルガリのセルペンティの財布を購入。
外側は薄いグリーンで内側はショッキングピンク、蛇の眼は濃いグリーンのマラカイトで、全部好きです!!!!!という気持ち。初めて来店予約というものをして3種類の財布を取り寄せてもらったが、結局最初に良いと思ったこの色にした。
袋の色がすごく素敵なシャンパンゴールドで、無駄に何枚も何枚も写真を取ってしまった。
初めてのベーコンチップドーナツ
以前ドーナツ・キングという映画を見てから食べてくてたまらないと思っていたカリカリのベーコンが乗ったドーナッツを原宿のグッドタウンドーナツで発見したので喜び勇んで購入・実食。
うますぎる!!!!!!!!!もともとホットケーキとベーコンを一緒に食べるのとかワッフルチキンとかのあまじょっぱい食べ物が好きなのでとっても気に入った。また買いに行こ~。
思い返してみたら眠くてぼんやりしていた割に友だちと会ったり会社の人と話したり思いの外楽しそうに過ごしていた。上司が変わったことに伴い細々したTodoが多かったり気を遣うことが多くて処理落ち気味だったのかもしれない。今読んでいる本で幸田文が言うには「四月は、花もひらくし、心もひらけて闊達になる月。四月ほどめざましく心 のひらく月はない。」とのことだった。まどろんで閉じがちだった私の心も今月は開くだろうか。少なくとも花が開くようであれば嬉しい。春の花びらが皆さんのもとにも届き、心を軽やかにしてくれますように。では。
2022年2月
たまに外に出ると、いつの間にか日が伸びたことや太陽の暖かさに驚く。世界がめちゃくちゃになっていても季節はゆっくりと移ろっていて、それがありがたいような、少し突き放されているような気分になる。
以下、2月の日記です。
初詣
1月のうちに行けなかった初詣へ。Googleマップ上で適当に見つけた神社に向かうことにした。今年は埼玉県の鳩ヶ谷にある氷川神社に行った。
鳩ヶ谷駅、ヤバすぎる……。
駅から少し歩いて到着した神社はとてもきれいなところだった。境内はそこまで広くないもののよく手入れされていて、大きなくすの木が静かに枝を揺らしていた。
おみくじは末吉で、「着飾ることにばかり気を取られて本当に大切なことを見失うなカス」と書いてあり、めちゃめちゃ見に覚えがあったので震えた。
去年の後半頃から転職を機に精神状態がみるみる回復し、「おしゃれって楽しいよね」という気持ちが息を吹き返したのでどんどん服を買っていた。運良く在宅勤務をさせてもらえる環境があるので、オフィスカジュアル(死すべき文化)という規定を考えず自分が好きな服、心地良いと思える服を色々と試せたのはとても良かった。今年は去年の学びを活かして好きな服やブランドの意思に同意ができる服をきちんと取捨選択して適切に消費活動をしたい。この日は帰ってから被服費を管理するためのスプレッドシートを作って今年の被服費を入力した。自分のこういう素直なところ、結構好きかも……。
買った服
2月にはずっと買ってみたかったブランドの服を買える機会があって嬉しかったので見てください。
▼ゴルチエのスカート:
ゴルチエのショーの迫力とか不気味さが好きでなにか一着ほしいな~……とずっと思っていたので、本当に嬉しい……。派手さのないタイトな黒いスカートだけど、サイドにジッパーが付いていて開けるとスリットが入るようになっている。シルエットがかっこよくてとても気に入った。もう少し暖かくなったらジッパーを全開にしてピタッとしたトップスを合わせたい。
▼Paloma Woolのパンツ:
包み紙の色が絶妙なピンク色で可愛かった。生まれたてのパンダとか、犬のお腹みたいな色……。このパンツはHuellaという商品名で、スペイン語で指紋(もしくは単に紋)とかわだちとか跡のことを指す言葉なんだけど、これはなんだろうね……。指紋かな?波紋のようでもある。既にたくさん着てるんだけど、意外とどんな色のトップスにも合わせやすくてすごく気に入ってる!
▼Pheenyのトップス:
この服を見た瞬間に「これって私が小さい頃に湘南の国道沿いとか海岸の近くのトイレから見ていたような原風景じゃないの……」と思って急いで買った。まだ試着しかしていないけど、柔らかい生地が気持ちよくて、春になったらいっぱい着たい!
自分にとって納得の行く消費
最近良く考えていること。この間Jacquemusのインスタストーリーを見ていて特に思った。
あたしゃ先日のストーリーを見て今年ジャックムスのアイテムを買うと決めたよ pic.twitter.com/KicO1JpOiP
— 🌱楽園🌱 (@paraisoparami) February 22, 2022
ブランドにとってこういった姿勢を示すことって損を生むことにも繋がるのに、「私はゲイとして若い世代のために自分がお手本となること、一つの愛の例となることがどれだけ大事かをわかっている」「あなたは美しいということを忘れないで」と明確にメッセージを送れるのってものすごく重要で素敵なことだと思う。できるならこういったブランドにお金を使いたい。プロダクトもイケてるしね。
最近Twitterを見ていると色んな人が消費における正解を求めていて、ちょっと嫌だな~……と思うことが増えてきた。このパーソナルカラーの人はこの品番のこの化粧品で、ここのブランドがプチプラでコスパが良くて、このお店がおしゃれですまとめ~みたいな話で溢れていて、自分もついそういったものばかり眺めてしまう。特にSNSだとそういった投稿に対して「いいね」の数が可視化されてしまうので、(そうなんだぁ……)とぼんやりそれが正解という認識が刷り込まれてしまう気がする。確かにおしゃれな人がおしゃれといっているものっておしゃれに違いないんだけど、それをそのまま買うことって結局反射で消費をしているに過ぎず、表面的に反応を返しているだけで、自分の内面で心が動いているか?ということを無視しがちになっている。
結局は「自分がいいね」と思うかどうかだよね、というめちゃつまんない結論だが、それをもっと大事にしたいなと最近は思うようになった。「いいね」と思うものに自分や身の回りのものをチューンさせていく過程で少しずつ自分が変化していくことを楽しみたいし、自分にしっくり来るものを選びたいし、色々試したけどやっぱりダメでしたという経験で審美眼は磨かれていくはずだと信じたいので、そのようにします。
自分の手の届く範囲で納得のゆく選択をすること、なるべく良いと思えるものにお金を使うという意味合いで、早速先日UNHCR経由でウクライナへの募金をしてみた。
カード払いやコンビニエンスストア払い、ペイジーの利用などいろいろな支払い方法が選択できて驚いた。簡単にできるのはありがたいことね。
こういった募金したことを表明することで周りの人間がプレッシャーに感じたりしないといいなと思う。私のできる範囲でできることをしたに過ぎないので、関心を持つこと、心のなかで祈りを捧げることも同様にできる範囲でできることをしているといえるので。
今年は少しふるさと納税の割合を減らして、こういった難民支援の定額寄付や動物保護の募金にお金を払いたいなと考えている。
今気になっているのはTwitterでフォローしている人がやってると言っていたコアラの養子縁組になれる寄付……。
https://portstephenskoalas.com.au/adopt/
この画面何!!!!!!!かわいすぎる!!!!!!!!
コアラと養子縁組になるとそのコアラの背景ストーリーと証明書が届いて、3ヶ月毎に写真とビデオが送られてくるんだって。良すぎ。
こんな感じで良すぎ情報を教えてくれる人もたくさんいるから小言を言いつつもTwitterはやめないと思う。好きだからね。
2月の初めて
メルカリに出品をしてみた
4月中に引っ越しをすることに決めたので、着なくなった服とかをちまちま出品している。ものが減るしちょっとお小遣いにもなるしいいね。売れていないものも出品しっぱなしにして、引っ越し直前まで売れなかったら捨てればいいし気楽な感じ。
初めての鈴懸
鈴懸で初めてお菓子を買った。日比谷ミッドタウンの地下の店舗へ行ったが、平日なのに行列が絶えなくてすごい。いちご大福と草餅を食べた。美味しかった……。
いちご大福は白あん派なので今まで銀座甘楽が一番好きだと思っていたが、鈴懸の餡はかなり滑らかなこしあんで好みだった。鈴懸へ寄った帰りにちゃっかり有楽町の甘楽でもいちご大福と豆大福を買って食べ比べしたけど甲乙つけがたい美味しさ。好きなものが増えて嬉しい。
初めての茨城県霞ヶ浦
彼氏のお母さんが「いつでもうちの車を使っていいよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えて車を借りて茨城県までドライブをした。地図を見ていたら大きな湖を見つけたので、そこまで行って湖畔を散歩をした。
とても静かで見晴らしがよく、いいところだった。
歩いていたら神社を見つけたので参拝。
強風でお供え物のせんべいが飛ばされていたので拾って元に戻しておいた。
管理してくれてる人へ、もう少し重いせんべいの方がいいみたいです。
帰りしなに道の駅で地元の企業が作っているらしい半生そば、手作りジャム、手作り調味料などを入手して早めに帰り、居酒屋でさっと夕飯を済ませて帰宅。
久しぶりに沢山歩いて太陽の光をたくさん浴びたのでその日の夜はよく眠れた。地味なデートだが、こういうのが一番好きかも……。
車が欲しいと思っていたけれど今度の引越し先は彼氏のお母さん夫婦の家の近くでいつでも車が使えるので、やっぱりいらないかも……?彼氏母夫婦は「車なんてお金がかかるから自分で持つもんじゃないよ」といっているが、自分たちは車を2台持っているのでそのせいなのではないか。私は名探偵だからわかるんだ。
少しずつ春が近づいてきて空気の匂いが変わってきた。冬って長くて暗い気持ちになるけれど、突然ではなくゆっくりと終わっていくところが優しい。明日は引越し業者がうちに来て見積もりをしてくれるらしい。新生活の足音も聞こえ始めてやや落ち着かないが、やるべきこと、できることを一つずつしていくぜ。応援たのむ。
年始
元旦っていつも晴れてるよね。なんでだろうね~。以下、1月の日記です。
年明け
Vansの寅年限定のスニーカーを買ったら元旦に届いた。これを届けるため年末年始に働いてくださった方、すみませんでした。ありがとうございます。
彼氏が濃厚接触者になってしまったので外出を控え、正月休みが終わるまでずっと家にいた。
強いて言うなら巨大プッチンプリンを食べました。大きいスプーンでもりもり食べられて嬉しかった。
あとhinceで買い物したらちっちゃいダンボールにきれいな箱がお行儀よく入っていて可愛かった。赤茶色のアイブロウと緑色のアイライナー、オレンジと茶色のポリッシュが届いた。昨年突然「そういえば私ってきれいな色が好きなんだったわ」ということを思い出して、最近では色んな色を身につけるのを試してる。
雪の日
雪が降りましたね。好きだ、雪……。いつもどおり家で仕事をしていたのでしょっちゅう窓から外の様子を伺っていた。温まりたくてコーヒー豆を挽いて飲んだ。コーヒーメーカーが欲しいけど、コーヒーを飲みたいタイミングってコーヒーを淹れたい気分でもあるので、買うかどうかずっと迷っている。買うなら景気よくデロンギのやつが欲しいな。
夜になると街灯の周りだけ雪が照らされて白く光っていて、飽きもせずずっと見つめていた。
翌日になっても雪が残っていた。天気がかなり良くて冷たい空気が澄んでおりとても気持ちが良い。その日は通院日だったので、朝から家を出て雪化粧のされた街の様子を見られて嬉しかった。久しぶりに家を出ると「なんか外って画質いいな~」と思う。
病院へ行く日は午前休みにしている。少しだけ時間が余るので、大体は植物の世話をしている。
雑草が生えていたのを抜いて「これを七草粥にしたろかな」とおもったりスーパーで買ったお惣菜に刺さっていた「寿」を洗って土に刺したりした。
買初め
All Bluesでロープチェーンのネックレスを買った。
色んな方向に光を跳ね返してすごくきれい!ずっと家にいるけど輝きたいので毎日ネックレスとピアスを付けてる。
私は実家が貧乏で七五三も成人式も卒業式も、今までの晴れ着を着るチャンスを全部逃している。なんかそのときどきでは別に辛くなかったんだけど、それってそういった晴れの舞台と目を合わせようとしていなかったからだけだったみたいで、後になってからすごく辛くなってしまい何回か泣いてる。根に持ちすぎだけど、なんか惨めで……。まあそういうブルースが私を魅力的な人間にしているんですけどね。代わりに毎日少しずつ輝いちゃおと思って、なるべく好きなアクセサリーを毎日つけるようにしている。
というわけでシャイニング・カーディガンを購入。
包みを開けた瞬間可愛すぎて歓声をあげてしまった。かわいちゅぎ……。Farfetchさん、日本に配送していないブランドのお洋服を届けてくれてありがとうございます。
今年は被服費をちゃんとトラッキングしていこうと思っているんだけど、1月だけで割と予算オーバーしてて笑った。わろとる場合とちゃうぞ……。私って自分で思っているより服が好きみたい……。身につけるもので気分って変わるし、ファッションって自分を写すメディアだと思うので、それなりにお金を割きたい。ブレーキを掛けながら……。
お菓子
昨年12月に頼んだgood time patisserieのクッキーが年明けに届いた。
特に左下のお砂糖がまぶしてあるクッキーが卵の味がして美味しかった。
この透明のケースが素敵だな~と思っていたんだけど、彼氏がコートを引っ掛けて箱をひっくり返してしまった。人と一緒に生活していると自分でコントロールできないことが増えて面白い。このときもあまりのことにちょっと笑ってしまった。ショックだったけど、別にいいよと思う。
大好きなSkittlesを大人買いする。
これは通常のSkittlesにすっぱいパウダーがまぶしてあるやつで、一気に食べると舌が痛くなる。でも本当に美味しいんだよね。大好き。濃縮メントスみたいなお菓子です。
彼氏が食べたがっていたシリアルをアメリカから取り寄せた。
パッケージがおしゃれ!!インスタもめっちゃ可愛いので見てみてください。
購入後にこの会社のCEOから短いメールが届いた。最近海外のサイトでものを買うとたまに来るね。自動配信だとは思うけどちょっと嬉しいしちゃんと読むよね。内容が面白かったので抜粋。
Before we created Magic Spoon, I didn’t think it was possible for cereal to be both tasty and healthy.
For a long time, it felt like you only had two options: junk cereal without any real nutrients, or so-called “healthy” cereal that tastes like cardboard.
We knew we were too old to still be eating tons of sugar for breakfast — and nobody likes eating cardboard. Magic Spoon solves that problem. It's a healthy cereal that tastes too good to be true.
Magic Spoonを生み出す前は、シリアルがおいしくて健康的であることはあり得ないと思っていました。
長い間、選択肢は2つしかないように感じていました。栄養のないジャンクなシリアルか、いわゆる「ヘルシー」な、段ボールのような味わいのシリアルです。
私たちは、朝食に大量の砂糖を食べるには年を取りすぎていると感じていましたし、段ボールを食べたがる人はいません。マジックスプーンはその問題を解決してくれます。マジックスプーンは、健康的なシリアルでありながら、美味しすぎるのです。
箱にもおんなじようなことが書いてあって面白かった。相当嫌だったんだろうね。
まだ一種類しか食べてないんだけど、甘さが控えめですごく美味しい!日本でもいつか気軽に入手できるようになったら嬉しいな。
外出
1月はなんと彼氏が再び濃厚接触者になってしまったので外出は控えめだった。発覚前に池袋のカフェ・ド・巴里へ行った。
好きだな~この光景が……。エスカレーターを登ると直で店内に行けるのが面白い。このお店は自動ドアの開き方が独特で面白いので、もし行くことがあったら見てみてください。
隙間時間に入ったのでコーヒーを一杯頼んで本を読んだ。こういうギラギラした純喫茶が好きで、ここと伯爵、それから上野のギャランと丘がお気に入り。大体椅子がふかふかしてて一組は詐欺の話をしているテーブルがある。
並んでたけど結構一人できてる人が多くて、みんな静かにとんかつやカツ丼を食べてはさっと帰って行ってたので回転は良かった。一人で静かにとんかつを食べる人間たち、かっこいいぜ。お肉が柔らかく、軽い衣ですごく美味しかった。次はカツ丼を食べてみたいな。
1月の初めて
足立区にあるムラサキパークというところで彼氏と一緒にBMXの体験教室に参加してみた。
立ち漕ぎに慣れて坂を登ったり降りたりしました。なんであんなちっちゃい自転車に乗るんだろうね?参加したけど意味はわかりませんでした。でも楽しかったです。教室の参加者はほぼ全員子供でキュートだった。彼氏とおそろいのスケハイを履いてった。
ムラサキパークって敷地内にスケボーパークとかフットサルコートとかいろんなスポーツ用の設備があるんだけど、それに加えてゲーセンとか釣り堀も隣接しててかなり不思議な雰囲気で面白かった。
ゲーセンのクレーンゲームの景品がラジコンなのはよくあるが、車種がハイエースなのは初めて見たので笑ってしまった。欲しかったけど取れず……。
教室の後にお腹が空いたので近くにあったイタリアンへ入った。ここが予想を上回るうまさと安さでびっくりした。
夢中で食べたのでいい写真が全然ない……。特にピザが絶品で本当に美味しかった。私の大好きなカンノーリがデザートのラインナップにあったんだけどお腹がいっぱい過ぎて食べられず、また行きたい。
今年の目標
もう今は2月じゃが改めて今年の目標でも書いておくか!ガハハ!
- 元気が出ない、やる気が出ないときに最低限のことだけをやればOKにできるように日々やるべきことをきちんとやって余裕の貯金を作っておく。
- 元気が出ないと仕事の調子が悪くなって、仕事の調子が出なくなると元気がなくなる……。ので元気が出ない日に回復するためのバッファを作っておきたいなと思う。後からリカバリーしなくては……と思うと心置きなく休めないので、先に余裕をためておきたいな。
- 自分の名前をモチーフにしたタトゥーを入れる。
- 入れてみたいでちゅ(浅はか~)
- 自分の体は自分のものですという意味で署名のように入れたいなと思う
- 犬を飼う。
- 長年の夢……。
- 昨年からずっと探していたけどなかなか条件が合わず……。本当は保護犬を引き取りたいけど、私が動物を飼ったことがないので難しいかもと思い、ブリーダーを探している。
- 予算を決めて買い物をする。
- 無理かも……(早い)
- 来年車を買いたいので、貯金の習慣を身に着けたいと思っている。
今年チャレンジしたいこと
- 水泳教室に通ってみたい
- 泳げるのって気持ちよさそうだよね~。
- 会社の人と話していたら、初心者向けの水泳教室に通っていると言っていて、80歳以上のおじいさんや小さな子供とかと一緒にレッスンを受けているんだって。その人のことすごく素敵だな~と思って勇気をもらったので、私もチャレンジしてみたい。
- 編み物をしてみたい
- 手袋とか帽子を編んでみたい!
いつも結構な時差のある状態でブログを書いていたが、ようやく追いついたので、次からは毎月末にその月のことを振り返るブログにしていきたい。2月もいい月になりますように。
年末
12月は冬の暗い気持ちがピークを迎えて鬱屈としていたので、こまめに気分転換をした。
最近はすっかり気晴らしばかりが上手くなってしまった。もともとかなり内省的な人間で考えることが趣味みたいなところがあるのに、彼氏と同棲を始めて一人の時間が減ったことや転職で慌ただしかったこと、ウイルスの蔓延でこれ以上暗い気持ちになりたくないという気持ちなど、様々な要素が重なって意識的に思考をぶつ切りにしていた。
以前は考え抜いた末に「もうこれ以上考えても仕方がないな」とやめていたことを早めに見切りをつけるようになっていて、これはこれで無駄がないし暗い気持ちになることも少ないし、結果的に考えをやめているので同じことのようにも見えるが、全然違う。私は小さなことでも考え抜いて自分なりの結論を持っている人が好きなので、そのようにありたい。
今年は自分がどう思っているのか、何が原因でどんな事を考えているのかに向き合う時間をつくろうと思う。
とはいえ気分転換って超必要で12月は結果的に楽しい月になった。
まず、髪の毛を赤くした。
美容院で髪色を変えること、各種サロンに行って身繕いをすることってかなり癒やされる。
美容に限らず、自分が悩んでいることに合わせて専門家が提供しているサービスを受けることの良さってあるよね。2021年に身につけた一番良い習慣はなにか不調があったらすぐに病院へ行くこと。身体を健康に保つことも身繕いの一つですね。
友達と横浜中華街で水餃子を食べた。
山東の水餃子は皮が分厚くむっちりしていて、とても美味しかった。緑色の水餃子にはセロリが入っていてすごく好み。テーブルに置いてあるココナッツが入ったタレで食べるのが良くて、また行きたい……。
中国茶も飲んだ。この日は東方美人茶を頂いた。紅茶みたいな味わいだけどよりエグみがなくて、紅茶より好きだ……。
器、かわいい~……。左の細長い器で香りを楽しんで、右の器で飲むんだって。こういう使いみちの限られたまめまめとしたものって本当にくるおしくかわいい。エッグスタンドとか、カニフォークとか、ミルクピッチャーとか、一つの機能に集中した美しさがある。
映画を見に行った。
会社の人がチケットをくれたので、一人でプリキュアを観に行ってきた。本当に感動した……。
私は女が元気いっぱい大暴れしている映画が大好きで、バーズ・オブ・プレイを見たときもプロミシング・ヤング・ウーマンを見たときも女が暴力的な振る舞いをしているところを見て感涙してしまった。なんかすごい、感謝をしてしまうのよね……。女が暴力を振るい得る存在として描かれていることに……。
失礼なこととかをされたり言われたりしたとき、「貴様は私が女であることを根拠に自分に脅威を与える存在でないと判断しているな?なめやがって……」と思うことがよくある。そういうとき本当は相手をボコボコにしたいと思っているんでしょうね。自分の心象風景が映像になっていることに心を動かされているんだと思う。
そういった点でプリキュアは本当に最高。とどめはみんなで力を合わせた魔法でやっつけるけど、それまでは基本的に肉弾戦で大暴れしている。
また、トロピカル〜ジュ!プリキュアではメイクをすることやファッションをあくまで自分のためにしていること、自分を元気づけたり気合を入れるためにしていることして描かれているのがすごく良くて、今回の映画も最後の敵に立ち向かう前にリップを塗り直して気合を入れるという描写があった。
あとプリキュアは女の子たちがパターン化されていないところが本当にいい!!結構こういったアニメーション作品って女の子の髪色とかテーマカラーが正確と結びついていることが多いと思うんですが、「黄色だから元気な女の子」とか「水色だからおしとやか系」とかが結びついていない。
それから話している相手によって微妙に話し方・接し方が変わったりとか、人間の一貫性がないところが結構リアルに反映されているのもすごく良くて、しっかりと人格のある女の子たちが描かれているところがすごく好き。ストーリーもご都合主義じゃなくて良かった……。マジ大感動。
プリキュアは子供向けの作品だからか朝早くからお昼にかけてしかやっておらず、時間に余裕があったので午後にもう一本映画を見た。
http://www.donutking-japan.com/index.html
「ドーナツ・キング」という、カンボジアからの移民男性がアメリカでドーナツ店を開いて億万長者になるまでの過程とその後を描いたドキュメンタリー映画。1時間半でサクッと見られるので気楽な気持ちで見に行ったが、クメール・ルージュの様子やアメリカの難民キャンプがどのようであったかもしっかりと描写されていて勉強になった。
アメリカのピンクの箱のドーナツ屋さんはほとんどがカンボジア系で、今は2世代目の子たちがオーナーになってるからかなりドーナツの種類が多様化しているらしい。面白いねえ。
帰り際に合作社で豆花を食べて帰った。芋圓大好き!仙草ゼリーも追加できて嬉しかった。また台湾へ旅行に行きたいね。
クリスマスパーティもした。
金曜日の夜にしたんだけど、その日は気合いを入れて有給をとった。
水道橋のアヴランシュ・ゲネーでクリスマスケーキを予約したので、近く……というほどでもないが同じ路線上の白山駅にある台湾料理店へ行った。
素敵な建物ね~。
ランチで葱油拌麺なるものを食べました。焦がした葱に醤油を加えた甘辛いタレを絡めて食べる麺で、ものすごく美味しかったです。ランチの時間帯だと大きくて優しい味の水餃子もついてきて、嬉しかった……。お店のオリジナルクラフトビールも飲んだ。夜営業だといろいろなクラフトビールが飲めるみたい。夜にもまた来たいな。
一人で黙々とご飯を食べていたら隣のテーブルの男性グループが大きな声で話しているのが聞こえてきたので聞いてたんだけど、その内容がかなりよかった。
どうやら同じ会社に努めている様子の男性3人組が、「同僚同士が付き合っているっぽい」ということを疑っていて、その根拠が「おんなじところにおんなじタイミングで旅行に行っていた」のをインスタで見たかららしい。
「全くおんなじビーチだったよね?」「おんなじだったわ」「お土産も同じだった」「ちんすこうね」「女の子のほうがさー、男の方からお土産をたくさんもらったからみんなにも配るねって行ってたんだけど不自然じゃね?」「てかさーちんすこうってめっちゃおいしいからもらったとしたら人にあげたくなくない?何なら自分のために買うよね、ちんすこう」「わかる!うまいよね」「わかる!」(わかる)
かわい~ね……。女同士で話している内容と男同士で話している内容の違いって若い人ほど大差ない気がする。私はいいことだと思います。
その後ケーキを回収して帰宅。ケーキもすんごい美味しくて最高だった……。
クリスマスパーティは女4人でとりとめもなく喋ったり成城石井のお惣菜をつつきながらお酒を飲んだりツイスターをやったりしてすごい楽しかった。来年もやろうな!
1泊2日で箱根旅行にも行ってきた。
もともと2泊ぐらいしようかな~と思ってたんだけどなんか予定を立てるのとかがめんどくさすぎて1泊にした。新宿駅からロマンスカーに乗っていった。好きだ、ロマンスカー……。いつか最前列の全面ガラス張りの席に乗ってみたいな~。
到着即はつ花そばでそばを食べてレンタカーを借り、ポーラ美術館へ。
晴れているのにちらちらと雪が降っている最高の天気だった。晴れてても寒いと雪が降るのね。
ポーラ美術館は館内の展示だけじゃなくて外にも遊歩道のようなものがあって、その過程で作品が見られるようになっているんだけど、それがかなり良かった。
歩いていると自然と色んな角度から一つのものを見ることができるところが好きなのと、ずっと前からそこにいたものに会いに来たみたいな気持ちになるのがいい。軽井沢のセゾン美術館とかも同じく作品を見られる遊歩道があって好きだった。
鳥葬は意外と土で汚れたりしてて良かった。雪も積もってるし。カップルできている人たちがこれの周りで記念写真をとっていてちょっと面白かった。
館内のロニ・ホーンの展示もかなり良かった。「水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」というタイトル、素敵だよね……。思わずどうだろうかって考えちゃう。
ロニ・ホーン自身が水に関するいろいろな文献を集めて朗読するという映像があったんだけど、アーティストってただ新しいものを作り出すというだけに限らず色んなものを集めてきて自分の中で咀嚼して再リリースすることとかも活動の一つとしてやるんだ、そういうことまで含めてアーティストという言葉を使うんだな~ということを改めて感じた。普通のことだが……。
モネの展示スペースもめちゃ良かった……。InstagramでLiminalspaceというタグを見るのが好きなんだけど、それっぽい空間だった。
帰りのエスカレーターから見た窓がきれいだった。
美術館からそのまま宿へ。
箱根リトリートforeに宿泊。
写真だとそんな感じはしないが、窓が大きくて冬の枯れ木がたくさん見えて嬉しい。就寝時に明かりを消すと月の薄明かりで照らされた木々が見えてかっこよかった。
到着後即大浴場で入浴、ルームサービス、読書。部屋に露天風呂がついているタイプのところも好きだけど、大浴場のなみなみと注がれた大量の湯の中で感じる心地よさもある。
ベッドが2つあったので1つでルームサービスの寿司を食べ、1つで眠る。
起床後また風呂に浸かる。旅行中の早起き&お風呂のコンボ最高!
チェックアウト後はまた車を運転して江之浦測候所へ。山道を下っていたら突然海の見える道に出てブチ上がった。
江之浦測候所に行く道を間違えて謎の細道に入ってしまい、みかん畑と民家の間をぐねぐねと下る不思議な時間を過ごしてしまったが、それはそれで面白い時間だった。知らん人の家を見るのって好きだ。
江之浦測候所に無事到着した際、駐車場からの眺めが既に良すぎて感動してしまった。
前日に雪が降るぐらい寒かったがこの日はよく晴れて暖かく、空気が澄んでいて気持ちのいい気候だった。どこを見ても美しい場面にあふれていて、空気も日差しも気持ちよく、冬なのに青々とした葉が元気よく茂っていて、この場で体が透明になって消えたいな~…と思った。
現在江之浦測候所は予約制になっていて、私は朝イチで入れる午前中の部で入ったので、霜柱がたくさんあった。ざくざく踏みながら測候所内を好きに歩くのは原始的な楽しさを感じた。
どこを見てもばっちり画がきまっていて本当に素晴らしいところ……。行ってよかった。
江之浦測候所をあとにし、車で30秒のところにあるレストランでランチ。
アジフライランチを頼んだら寿司とお刺身とご飯が出てきて組み合わせの問題みたいだった。(寿司をおかずにご飯食べちゃってる……)と愉快な気分に。ちなみにかなり美味しかった。
ピスタチオとラ・フランスとキャラメルのジェラート、びっくりするほど美味しかった……。ここは駅にも近いしまた箱根湯本に来ることがあったら絶対寄りたい。
12月の初めて
競馬をやってみた。
会社の人と浅草で昼からだらだらお酒を飲んで、競馬新聞を見ながら適当すぎる予測で賭けたところ3000円ぐらい勝った。結局馬ちゃんのパドックでの様子が一番のヒントだと思います。
年末年始は家で実家から送られてきた餅を食べて過ごした。
彼氏が年末に濃厚接触者になってしまい、休みが終わるまでじっとしていた。むしろじっとする理由ができて心置きなく休めたかもしれない。彼氏の検査結果も陰性で元気いっぱいだったので何より。
みなさまも休みたいときは何かしら理由をつけて休んでしまいましょう。どうぞご無事でこの最悪な時節を乗り越えましょうね。
過ぎた月のこと、その二
10月のこと
私は10月2日の16時39分にきれいな庭がある産院で生まれたらしい。今はもうないところなんだって。
彼氏が私の誕生日に「あなたは何時に生まれたの?知りたい」「お母さんに聞いて」としつこいのでママに連絡して聞いた。なんで?
誕生日には大好きなショートケーキを食べた。
私は以前ケーキ屋さんでアルバイトをしていたのでケーキには一家言あるつもりなんだけど、結局シンプルなショートケーキが一番好き。私が思う美味しいショートケーキのポイントはスポンジが生クリームの水気で湿っておらず、生クリームが甘すぎないこと。今まで食べた中で一番美味しかったショートケーキは愛媛県のエスプリというケーキ屋さんのものです。まあでも旅行に行ったときに食べたから思い出補正で記憶に残っているのかも。みんな愛媛に行ったら食べてみて。
誕生日のディナーは銀座へ天ぷらを食べに行った。コースではなくアラカルトで好きなものをたくさん食べた。海老の天ぷらがそこまで好きではないので、ずっとかぼちゃやアスパラやベビーコーンばかり食べられて嬉しかった。コース料理も大好きだけど、こういうそれぞれに好きなものを好きなだけ食べられるのもいいね。
「阿部」という店名のところに行ったんだけどお店の看板に店主の阿部さんの写真が載っていて、それとおんなじ人が天ぷらをあげてくれたので、彼氏が「阿部さんいたね」と嬉しそうにしていた。良かったね。
誕生日プレゼントにジミーチュウのサングラスをもらった。
キャットアイのサングラスがほしいな~と思っていたので嬉しい。かけてみるとちょっと大きくてバランスが悪い感じもしたけどまだ馴染んでないだけだと思う。ヤクザの子分だって最初から柄シャツが似合うわけじゃなくてちょっとずつ顔が据わってきて似合うようになるんだろうし……。私の顔もいずれジミーチュウにTuneされていくでしょう。
自分から自分への誕生日プレゼントも用意した。
髪をピンクにした。
上司に事前に「髪の毛をピンクにしてもよろしいでしょうか」と相談し、「いいよ」と承認を得る。その甲斐もあって職場でなにか言われることもなく、むしろチームの皆さんから「いいじゃ~ん!」と褒めてもらう。ピンクシャンプーを使っていたら風呂場のタイルの目地がピンク色になってしまい焦る。
初めての美容医療も受けてみた。といってもフォトフェイシャルとピーリングを受けただけなのでそんなに大きなインパクトはなかった。でも気分が上がったのでOKです。来年から皮膚科に通ってお肌のメンテナンスをしたい。肌が荒れていないと快適なので維持していきたいな~と最近思うようになってきた。肌がきれいなことが良くて荒れていることが悪い、とかの枠組みを超えて単純に気分がいいから……。
9月の末頃から、「生まれてはじめてのこと、どんどんしてみちゃお」という気持ちになり、まつげ・眉毛のパーマを試してみたり、行ったことのないところへ行ったり、見たことのないものを見たりを積極的にやるようになった。自分の中で毎月1つは「生まれてはじめて」をやってみることにしている。
10月の初めて
東京国立博物館に初めて行ってみた。
「空想動物園」というテーマで東洋館の所蔵作品に登場する想像上の生き物を紹介する展示を見に行った。小さいときに妖怪図鑑とか読むの好きだった。てか思い返すと普通に大人になってからもボルヘスの幻獣辞典とか読んでるわ。面白いよね~。実在しない生き物に思いを馳せることは不思議と癒やされる。
展示室の最初のゾーンには仏像がたくさん置かれているんだけど、国ごと・宗教ごとに特色が会って面白かった。中国の仏像がお気に入りでした。
一番好きだったのはこの顔だけしか残っていない仏像。
薄暗い展示室に薄く微笑んだ顔が浮かんでいて、微妙に目が合わない感じが不気味できれいだった。いろいろな美しさがある。
5階までみっしり展示があって見終わる頃にはヘトヘトになってしまった。でも博物館大好き。次元違いの古いものが物質として残っていて見られるのって面白いよね。1000年前のお椀とかさ……そんなもの飾るんじゃないよ……格安の入場料で見せてくれてありがとう……。
10月は飲食店にいっぱい行った
最近池袋が好きでよく行く。映画館、好きな喫茶店、デパート、良い定食屋がたくさんある。新宿、渋谷に比べて道幅が広くて地方都市みたいな雰囲気があるところも好きだ。
ハリウッドアイブロウを試した帰りに美松でアスパラ肉巻き定食を食べた。いい店だなあ…。カウンターが人でギチギチだったので色んな人にソースや醤油をとってあげた。
ちなみにハリウッドアイブロウは思ったよりも良かった。私は眉毛が薄くて一部に穴があいているような形なんだけど、そこの部分を周りの眉毛で埋めるようにして配置することができるのでいい感じにムラのない眉毛にすることができる。気に入っちゃった。今何個か店舗に行って色々試してみているところです。
久々に会った友達とスリランカカレーを食べに行った。
数年前スリランカへ旅行に行ったんだけど、カレーの殆どがお肉を使っていないのにものすごく美味しくて感動した。特にダルカレーが美味しくてたくさん食べたのを覚えている。
ここで食べたカレーもほとんどがベジカレーで、すごく美味しかった……。テラス?というか半分外みたいなテーブルについたんだけど気持ちよくて良かった。内装もとても素敵だし、アクセスがやや悪い分周辺が静かで居心地が良かった。また行きたい。
投票へ行った日には西荻窪で外食した。
全皿うまくてありがたい。以前阿佐ヶ谷に住んでたのになんでもっと西荻窪に行かなかったのか疑問。でもそのときは新卒で仕事がうまく行かなくて欝気味だったから仕方ない。できる範囲でできることをするしかない。
てか投票の話で思い出したけど選挙結果どうなっとんじゃ?という気持ち。民主主義の本質は多数決ではなく、国民全員が主体性を持って政権を選び取れるという点にあると思っているのでこれからも絶対に投票はし続けます。
棗の近くのクッキーやさんでクッキーを買った。一枚ずつ好きなクッキーを買えるのが嬉しい!レモンとホワイトチョコ入りのショートブレッドが美味しかった。
帰り際に喫茶店に寄ってコーヒーを飲んだ。暗くて適度にざわざわ人の声が聞こえて、コーヒーがうまい良い店だった。明るい店って落ち着かないから苦手だよ。
11月のこと
正直あんまり覚えていない。
彼氏の誕生日だったのでディナーを食べに行った。
私も彼氏もジビエが大好きなのでジビエが有名なフレンチへ。前菜に果物を使ったメニューが多くて嬉しかった。メインディッシュの鹿のステーキに添えてあったいちじくが信じられないぐらい美味しかったので産地を聞いたところ福岡県産の黒いちじくだそう。甘すぎず果汁が多く、いい意味で青臭い葉っぱのような香りがした。フランスが原産で日本では基本的に九州でしか作られていないらしい。うますぎて彼氏の分ももらった。誕生日の人間からメシを奪うんじゃないよ。
黒いちじくをもう一度食べたくて通販できないかと探したが旬を過ぎてしまったらしく、苗しか見つからなくて泣いた。来年の秋頃にまた探そう…。
彼氏と彼氏のお母さん、彼氏のお母さんの夫(彼氏にとってはstep father)とサバティーニへディナーをしに行った。彼氏母とは長い付き合いなのでほぼマブと言っても過言ではないが、彼氏母の旦那さんとは初対面なのでやや緊張した。とはいえその心配は杞憂に終わり、とても楽しい時間を過ごした。ご飯も美味しかった。ここは私の好きな食後のデザートがワゴンで運ばれて来るタイプのお店でした。あれアガるよね~。
今年は暖冬な気がするがその日は寒く、風が強く吹いていた。お店から出た瞬間彼氏母が「今日から冬だよ!!」と高らかに宣言していて笑ってしまった。季節ってアンタが決めてたのね。
あとはCIBONEでずっと買おうか迷っていたトレーを買った。果物をのせたりしています。
11月の初めて
後楽園にあるローラースケート場に行ってみた。
真ん中にミラーボールがあってその周りをひたすらぐるぐる走るという不思議な空間でかなり面白かった。DJブースとかもあって感染症が流行る前はイベントとかもやっていたらしい。場内でなぜかLil Nas Xの曲が頻繁にかかってた。音楽に合わせて体を揺らしながらスケートで走るのは心地よく、またやりたい。
10月後半からちょっくら婦人科系の病気になってしまい毎週通院を続けているのだが、地味に辛い。特段体調が悪くなるとか強い痛みがあるとかいうわけではないのだが、治療が長引くと不安になってくる。体力よりも気力の問題になってきている。病は気からってどちらかというと逆のことが多い気がする。健康を損なうと気分が塞いでしまうね。というわけで11月はあんまり元気がなかった。
2022年は健康第一で過ごす。貴様たちもせいぜい暖かくして過ごすと良い。
過ぎた月のこと、その一
8月のこと
8月はほとんど人と合わず、ソファに寝そべってベランダで揺れている洗濯物を眺めてばかりいた。
天気のいい日に洗濯物を干すのは非常にいい気分になる。
私の大好きな、一番影響を受けたと言っても過言ではない小説にガルシア・マルケスの『百年の孤独』が挙げられるのだが、その登場人物の中にレメディオスという美しい娘が出てくる。
彼女は他の女達と一緒に乾いたシーツを畳んでいる途中であまりにも気分が良くなり、そのまま舞い上がるシーツに包まれて空へと姿を消してしまう。初めて百年の孤独を読んだときにはそのシーンが本当に好きで何度も何度もそんなふうに自分も消えていけたらと想像をした。
今年の8月はそのシーンをまた何回も思い出した。眠っていた記憶がふとした瞬間に呼び起こされるというのは読んだものが自分の血肉になっている感覚がして嬉しいものだ。
というわけでほとんど外に出ず家にばかりいた のだが、この月はまとまった夏休みを取らずにちょこまかと月曜や金曜を休みにし、原則週休3日で働いていた。
しかしながら仕事の営業成績は非常によく、目 標数値の達成は一番のりで達成率も一番、その月のトップ営業となったので、私にとっては休養こそが全力を出せる栄養素であるらしいということがわかった素晴らしい月だった。
このときは感染症の患者数がかなり多かったので人と会うのを避けていたが、一度だけ友達と出かけた。
私は実家が藤沢市の辻堂なのだが、以前その友達を辻堂の実家へと連れて行き色々と町の様子を見せて回ったところいたく気に入った様子でその後辻堂に引っ越してしまった。
その辻堂に越した友人と江ノ島のアイランドスパへ行った。ここは少し入場料金が高いものの、小学生未満は利用ができず落ち着いた雰囲気があり、かつ平日に行ったので実にのんびりしていた。
友人とはプールにずっと浮かんでとりとめのない話をしたり、強い日差し受けながら入道雲を眺めたりして夏を実感した。
帰りには小田急の江ノ島駅の前にあるクアアイナでハンバーガーを食べて日が暮れる前に帰宅。最近はお昼前後に集合して夕飯前に解散することが多い。夜は自分の時間を確保できるのが好きだ。
あとは彼氏と一緒に線香を買いに上野の香源へ行った。
午前中に家を出て西日暮里から散歩し、ランチを香源の近くのイタリアンで食べる。
近かったのでたまたま入ったお店だったがとても好みの味で、こぢんまりと居心地が良い店だった。また線香ついでに寄りたい。
香源では紅茶、フランキンセンス、薪のような香りのするお線香を購入。かなり空いていたので「この香料ってこの匂いなんだ~」と一つ一つ確認できた。私はフランキンセンスの香りがすごく好き。
帰りは上野まで再び散歩。気を許した人間との散歩は本当に楽しい。公園でティーカップをみつけぐるぐる回して遊んだり、豪邸を見て「あれは立派ハウスですねえ」「わたくしはあちらの立派ハウスが好きですねえ」「あのマンションはきれいですがベランダが狭いので嫌」など無責任に感想を言ったりした。
上野にたどり着いてからはみはしであんみつを食べて帰宅。
みはしのトイレにはでっかく「みはし」という垂れ幕が外からかかっており、ウケたので記念写真を撮った。
9月のこと
8月中旬以降友人と会わず、かつ週休3日でもないのでみるみる元気を失っていった月だった。
とはいえなんとか元気を出そうととらやの羊羹の大・中・小を突然3本買って食べた。
昔は夜の梅以外認めない過激派だったのだが、久しぶりに食べたら黒糖や紅茶がかなり美味しく感じられ新鮮だった。
あとは一人でゆっくり外食することによって癒やしを得ようとしていた。
池袋のフォーティン東京に行ってパクチーをトッピングしたおおよそ草原のようなフォーを食べた。元気がなかったので写真はありません。
渋谷でキューバサンドを食べたのだが、この店も良かった。
テラス席からアムウェイのビカビカなビルが見える。儲かっとるな~。
ここはいい店だったのだがテラスが喫煙所にもなっているのでご飯を食べている間に人が来てタバコを吸っていくので嫌な人は多いだろう。私はかつて喫煙していた人間ですので大丈夫でした。
このあと渋谷のCIBONEに寄ってきれいな線香立てを買う。
良い……。私はこの分厚いガラス特有の薄い緑や水色がすごく好きで、小学生の時学校にあった窓のフチ?なんかフレーム?みたいなところを一生懸命に覗き込んでいた。友達に「ここがきれいだから覗いてみて……」と見せてみるもみんなよくわからんという反応だった。
ハンバーガー屋さん兼スケート練習場にも行った。
元気がなかったのでトイレの写真しかありません。
女暴ってなんて読むんだろうか。
にしてもいいところだった。ハンバーガーがめちゃくちゃうまく、バンズは浅野屋、ポテトは細くてカリカリで全パーツが丁寧な感じ。
スケボーパークってどこもかしこも混んでるかローカルの人間がいて怖い印象があるんだけど、ここは家族連れと気のいいお兄さんお姉さんが多い様子で通いやすそうだった。また行こう。
それでもやっぱり元気が出なくてソファに寝そべって結局外を見ていることが多かった。9月になってくると西日が多く入るようになって夕方の部屋が美しかったのを覚えている。美しいものっていつまで覚えていられるんだろうか。オレンジ色の夕日を、分厚いガラスの色味を、入道雲と空のコントラストを。